やりがいを感じる?金融機関 備忘録
~群馬県伊勢崎市を中心に営業する、緊急輸送(軽冷凍OK)とお引越・お片付けの得意な小久保運送有限会社です~
かつて私(社長小久保)は、金融機関に勤務していました。僅かな期間でしたが、円満退社で辞めたので、未だにその頃の同僚、上司、同期等とお付き合いがあります。先日は偶然かつての上司から仕事をもらいました。お互い懐かしく、昔話に花を咲かせた次第です。
先日かつての同期で、友人から電話がありました。「コロナの影響はどう?」から始まり色々と話す中で、今、行政が打ち出している低利もしくは無利子の融資の話に及びました。支店の中では融資担当が一番張り切っているそうで、毎日夜遅くまで残業しているそうです。大変だけれど皆一生懸命仕事をしているとのこと。入社数年の若手は、始めて「やりがい」を感じていると公言するものもいるそうです。
私もそこに居ましたので、何となくその若者のいうことがわかります。失われた30年。とにかく日本経済は低迷し続けました。他国は成長しているのに、日本だけが成長しない。そんな時代が長く続いています。でも金融機関は利ざやで稼ぐのが基本なわけで、融資を伸ばすことは至上命令。ですが成長していない状況の企業と、成長している状況の企業。どっちが資金需要あるでしょうか?そんなの成長している状況の企業に決まっていますよね。今年より来年、来年より再来年。売上が少しずつでも上がると見込めれば、さまざまな設備投資意欲等もわくでしょうから。
でも失われた30年。そんななかの融資は、ときに「おねがい融資」や「本業応援以外の融資」だったりするわけです。そこに銀行マンとしての「やりがい」を感じろったって無理だと思います。だから行員も辞める辞める。最近の話ですが、支店の同期入行者が自分以外全員辞めてしまったとか、30までの退職者がとても多いとか。そんなことを噂ですが聞きました。そこにもってきてFinTechの登場。通帳や証書等も廃止され、支店の存在さえ意味がなくなってしまうかもしれないですよね。人と人との繋がりを重視しない、ひたすら効率を追求する金融機関。書いてても何だか魅力を感じません(笑)。そりゃ辞める人間も多くなるよね。
その友人も言ってました、行政が打ち出した無利子の融資枠。実は自分たちが想定しているマーケットシェアに、その取り扱いが大きく届かないのだそうです。要は普段から地域密着でやっている自分たちよりも規模の小さい金融機関に、やられているのだそうです。経営者から言わせてもらえば、そりゃ当たり前だよと。レートで勝負できない競争なのだから。親しみのある金融機関になびくよ。ある意味、自分たちの今周りからどう見られているかがわかるんじゃないの?と。人と人との繋がりをちょっと蔑ろにしすぎたんじゃないかなと。友人は電話の向こうで、「まったくそのとおりだよ」と、自虐気味に言ってました。
どうでも良いことですが、備忘録として記しておこうと思った次第です。やっぱり成長している国、世の中って良いですよね。夢が見られます。昨日伊勢崎市の各戸に、10万の給付金案内が届きました。年間予算900億の伊勢崎市に、200億くらいのお金が降りてくる。これが今のデフレマインドを抑え、年率2~4%程度の、マイルドなインフレに転換する起爆剤になってくれることを期待したいと思います。